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大統領特赦 [Book]

大統領特赦 ジョン・グリシャム著

国家機密を不正に入手したとして20年の刑で服役していた主人公が
大統領の特赦を受けてCIAの手でイタリアで自由の身になるも、
それを知った他国の追跡から逃亡を余儀なくされる物語。

グリシャムお得意の法廷物でも法律物でもない話だが、
すばらしい体力を持ってるわけでもなく、ハイテクも使いこなせない主人公が
どうやって逃げ切り、解決をはかるかの興味が大きく、割りとすらすら読めてしまった。
が、結論から言えば、あまり面白くない。
簡単に言えば消化不良を起こす結末である。
これ、続編を書く気なのでしょうか?
書いたとしても、あまり面白くないような。
グリシャムの作品の中では最低の作品かもしれない。
彼の作品はことごとく映画化されているが、これも映画化されるのでしょうか?
結末を変えないと絶対ヒットしないこと確実である。

唯一の救いが、舞台の半分をしめるイタリアはボローニャの記述。
これは行ってみたくなりました。

お口直しに、本日発売の『ハンニバル・ライジング』を買って読む予定。
これも消化不良起こしたらどうしましょうねー。

大統領特赦 上巻 (1)

大統領特赦 上巻 (1)

  • 作者: ジョン・グリシャム
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 文庫


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シャングリラ病原体 [Book]

シャングリラ病原体-原題『Ice Age』 ブライアン・フリーマントル著

南極基地で著しく老化が進行し、死に至ってしまう伝染病が発生。
主人公は罹患せず、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアでの共同研究プロジェクト
に加わり、地球温暖化との関連を調査していくことから始まる環境ミステリー。
ちょっと政治的な話での人間の内部心理描写の多さに辟易するが
フリーマントルってこんな本も書くのですね。

最近はやりの鳥インフルエンザ、このウイルスの元はシベリアのツンドラ地帯
らしいが、これなんかも温暖化の影響なのであろうか?
日本は京都議定書に則って二酸化炭素排出量削減に努めているが、
ある統計によると企業はがんばっているが、個人の排出量は増加傾向らしい。
うーん、車を2台以上もってる方、エアコンをがんがんかける方、ごみをばんばん出す方、
いっぱいいらっしゃるのでしょうね。

地球温暖化を抑制することが正しいのか、正しくないのか正直なところ私には
わからない面がある。つまり人が手をいれずとも、地球環境ってはるか昔から
様々に変化してきたからだと思うからだ。もちろん、地球上のすべての生命にとって
有害な物質の排出を抑制することはやらなければならない事であると思うが。

本書の扉に以下のメッセージが添えられている。
「地球温暖化を防ぐにはもはや手遅れであることを、諸々の兆候は示している」
国連環境プログラム、クラウス・トップファー博士

いづれにしろ、地球には寿命があって、20~30億年後には太陽に飲み込まれてしまう
らしい。
はっきり言えることは、科学はそれまでに進歩し、もし生き続けたいならば、他の太陽系や
銀河系の惑星に移る手段なりを考えなければならないと思う。

シャングリラ病原体〈上〉

シャングリラ病原体〈上〉

  • 作者: ブライアン フリーマントル
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/02
  • メディア: 文庫


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ゼブラーマン [Movie]

昨日夜中に(というか明け方に)TVで『ゼブラーマン』を見た。
話はいたって単純で、しかも原作がそうなのだから仕方ないが
裏側のヒーローの苦悩をまざまざと見せ付けさせられる勧善懲悪の
物語。
そういえば、最近は子供向けのTV番組が少ない。昔は

『ウルトラセブン』
『仮面ライダー』
『レインボーマン』
『人造人間キカイダー』
『ロボット刑事K』

アニメでは
『サイボーグ009』
『ガッチャマン』
『デビルマン』
『マジンガーZ』

等等、毎日のようにゴールデンタイムは子供の時間であった。

最近のゴールデンタイムといえば、バラエティ、お笑い、くだらないクイズ番組等。
いったい誰を相手に番組を編成してるのか?
TV局関係者に言いたい。
ニュース番組では教育問題をさんざん批判しているが、自身はそのためのアクションを
なんら起こさないでいる。
CMといえば、サラ金、保険、金、金、金ですか?
あなた方に問題意識があるのなら、昔の番組編成に戻してはいかがか?
TV局はTV局でやれることがあると思うのですがね。

ゼブラーマン

ゼブラーマン

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2004/08/06
  • メディア: DVD


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市民ヴィンス [Book]

市民ヴィンス ジェス・ウォルター著

2006年度のアメリカ探偵作家クラブ賞受賞作品ですが、
うーん、ほんとですか?

証人保護プログラムに入り、新たな人生を送っていた主人公に
追っての手が迫ってきたことで、過去の清算をしようとする物語。
物語はジミー・カーターとロナルド・レーガンの大統領選に絡めて
進んでいくが、本人達まで語られる必然性ってあるやなしや。
映画”ヒストリー・オブ・バイオレンス”的な感じであるが、
特にミステリーというわけでも、サスペンスというわけでも、ハードボイルドという
わけでもない。
主人公が新たな人生にどう踏み出していくかが淡々と語られる。

あの大統領選の頃、隣に座っていた女の子がレーガン絶対反対、などとませたことを
言っていたことを思い出した。イラン革命で、アメリカ大使館占拠事件のまっさなかの時代だ。
大統領候補のどちらにもさして興味がなかったのであるが、
後に大統領候補になるある企業家が、当時イランから独力で部下の脱出を図った物語の
ほうが多いに興味があった。
ケン・フォレットが小説化し、映画化もされたと思う。こっちは面白い。

話がそれてしまったが、話に出てくる新人刑事のデュプリーが妙に冷静で頭がいい。
こっちを主人公に、新たな話でも作ってみたほうがいいのではと思った。

市民ヴィンス

市民ヴィンス

  • 作者: ジェス ウォルター
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫


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エンプティー・チェア [Book]

エンプティー・チェア ジェフリー・ディーヴァー著

本作は映画化もされた『ボーン・コレクター』の リンカーン・ライム シリーズである。
女性を誘拐し逃走した16才の少年を、犯行現場の証拠類から追っていく物語で、
結末は二転三転、いや四転、五転くらいして終わる。
最後は無理やりっぽい話も付け加えられ、うーん、そんなに捻らなくてもと
思ってしまう終わり方である。

最近思うのだが、プロファイラーや鑑識、検視官等の専門家が主人公だと
読んでるうちは面白いが、読後なんかリアリティーがなくなるのである。
それは、たぶん専門家を主人公にすることで、事件(小説的には話)の幅が狭くなることにも
起因するのかもしれない。
わかり易く言えば、専門家を主人公にすると、どうしても捜査や追跡の過程が
理詰め、理詰めで、左脳しか使っていないまま進んでいくので、
実際の事件って、そんな単純なものではないよなー、と思ってしまうのだ。
もっと簡単に言えば、シャーロックホームズから一歩も抜け出せていないよなー
と思ってしまうのだ。
シャーロックホームズをプロファイラーやら、鑑識やら、検視官やらに細分化して
味付けしただけでしょうーと。
だからといって、完全に彼らを主人公にしたミステリー作家を否定するわけでもなく、
最近の科学捜査の進歩等が伺いしれて、それはそれで面白い。

本作は、作者がそこらへんに気づいているのかどうかわからないが、
理詰め、理詰めの捜査が間違っていて、右脳で動いた、主人公の助手(恋人)の行動が
事件を解決する糸口になっていく。それが、本作の救いであろうか?
次回作にも期待したい。

エンプティー・チェア〈上〉

エンプティー・チェア〈上〉

  • 作者: ジェフリー ディーヴァー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫


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黒と青 [Book]

黒と青 イアン・ランキン著

英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞受賞作である。
舞台はイギリスはスコットランドのエジンバラ周辺。
エジンバラの警部ジョン・リーバスがひとつの殺人事件と、担当していない連続殺人事件を
追うハードボイルド作品である。連続殺人事件が過去のそれに似ていることから、
過去の犯人も(実際にあった事件。小説内ではフィクション)その犯人を追うという
話も結構複雑に絡み合っている。

近年のハードボイルド小説で売れる要素として3つくらい考えられると
思うのだが、
1.一匹狼(これはレイモンド・チャンドラーの時代から変わらず)。
2.周りは敵ばかり。だが信用できる仲間が少々いる。
3.主人公の自己復活的な要素がある。主として精神的な復活。

この小説は2.が凄い。左遷された職場で、過去の事件に関してマスコミに追われ、
警察内部での内部調査に追われ、とにかく敵が多いのである。
さらに凄いのは、この主人公、最後に手柄は仲間に譲ってしまうところである。
3.に関しては、主人公はアル中で、そこから復活する兆しを見せる。
どのくらいアル中かといえば、ウイスキーのチェーサーがビールなのである。
いやー、そんな飲み方があったのかと関心してしまった。

という分析をせずとも、この小説は傑作である。面白い。

サッカーの中村俊輔がスコットランドのプレミアリーグで活躍しているが、
かれの活躍する舞台がどんなところなのか、この小説でいろいろな都市へ
主人公が移動するので、私には行ったことがないスコットランドのおかれている
状況を知る上でも役に立った。

主人公がウィリアム・ウォレスの銅像を見上げて言う
「やあ、メル・ギブソン」
映画『ブレイブ・ハート』も傑作である。

黒と青〈上〉

黒と青〈上〉

  • 作者: イアン ランキン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 文庫


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ナイトフォール [Book]

ナイトフォール ネルソン・デミル著

1996年のニューヨーク沖で墜落したTWA800便の再調査を5年後に始めた
FBI捜査員(実際にはFBIの雇われ捜査員)ジョン・コーリーが真実に迫る話である。
小説なので当然フィクションであり、実際には墜落は事故であったことが
わかっている。

小説のjほうは、当時ミサイルのようなものが飛行機に飛んでいったという目撃者が多数
いたところから、それをビデオに撮っていた人物を探し出し、真実に迫ろうというお話である。

しかし、この主人公、ひねくれ者で、しかも4文字言葉がお好きな御仁であり、
最初のほうはいいのだが、だんだん読んでいて飽きてくる。
つまり飽きがくるほどのひねくれ者である。
また、話は面白いが、うーん、ちょっとミステリーとしては先がみえみえの小説だろうか?
まず、主人公の次の行動やわかり易く、また伏線が全部伏線としてばれている。
まるで、クリームシチューのやっている番組のドラマの展開のようなミステリーだ。
さらに、感のいい読者なら半分まで読んだところで、結末に何が待っているか予想がつき、
そのとうりになる小説でもある。
(ヒント:1996年の5年後にNYでなにがあったのか?)

ただ、謎が解明されないまま小説は終わってしまうので、すごく腹立たしくもある。
きっと、ネルソン・デミルは続編を書こうとしているに違いない。
何も読みたいものが書店でなければ、きっと続編が出れば買ってしまうかもしれない。
そんな程度の小説であった。

事実のTWA800便墜落の原因についてググってみたが、結構単純なのである。
現在空を飛んでいる旅客機は、全部対策済みなのであろうか?
そんなことのほうがちょっと心配になった。

ナイトフォール(上)

ナイトフォール(上)

  • 作者: N. デミル
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/16
  • メディア: 文庫


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逆説の日本史10-戦国覇王編 [Book]

井沢元彦著の『逆説の日本史10-戦国覇王編』を読んだ。

本書は著者の考える日本史の10作目で、簡単に言えば、織田信長編である。
著者の視点はなかなか面白く、改めて考え直すことも多いので第1巻から読んでいるのだが、
今回考えさせられたのは、宗教に対する現在の日本人感である。

信長と言えば、その残虐性、特に宗教団体に対するものが知られているが、
その必要性は著者はあったという立場である。
それは、戦国時代という時代の中で見た視点での考えからと、
当時の宗教団体は武装勢力であったという事実を元にしているのだが、
なるほどねーと私自身も率直に思ったのである。
先に仕掛けたのは本願寺や一向宗で、やり方もテロ行為。
となればそれなりの対応を取るのは、当時としてはそれほどおかしな考えでも
ないらしい。

平安時代以後、戦国時代までは主な宗教団体は武装化し、特に戦国時代には宗教戦争を
本当にしていた事実があったが、その頃の事は日本人はとうに忘れているので
中東で起こっている問題もいまいち理解できないのではないかと思われる。

日本での戦国時代での宗教戦争の例としては、
・法華宗(日蓮宗)による、本願寺(浄土宗)焼き討ちと虐殺
・比叡山延暦寺による、京都法華宗の21本山の焼き討ちと虐殺
等が本作でも上げられているが、まー宗教行為の逸脱も激しい時代だったようである。

著者は塩野七生の著作『男の肖像』からの次の文章を引用し、宗教に対する信長の功績は
大きいと語っている。

「不思議にも、非宗教的とされている日本人が、他のどの宗教的な国よりも
イエス・キリストの次の言葉を実践しているのである。
『カエサルのものはカエサルに、神のものは神のものに』
これも、四百年の昔に、大掃除してくれた信長のおかげである。
あれで殺しまくられたほうも頭を冷やし、殺しまくったほうも、怖れから免疫になれたのだ。」

つまり、信長が比叡山や本願寺等の武装解除を行い、政治活動をやめさせた為、
日本では政教分離が当然となる世界でも類を見ない国になったということである。

日本人は宗教に対して客観的に見れるいい国であるとあらためて考えもしたが、
逆説的に考えれば、宗教の恐ろしさも忘れてしまっている、とも思われる。
日本人は平和ボケであるとよく言われるが、宗教ボケでもあるのではないだろうか?

逆説の日本史〈10〉戦国覇王編

逆説の日本史〈10〉戦国覇王編

  • 作者: 井沢 元彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/06/06
  • メディア: 文庫


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天使と罪の街 [Book]

『天使と罪の街』 マイケル・コナリー著を読んだ。

マイケル・コナリーといえば ハリー・ボッシュ シリーズが有名だが、
私が最初に読んだのはクリントイーストウッド主演で映画化された
ノンシリーズの『わが心臓の痛み』が最初である。

『天使と罪の街』はハリー・ボッシュシリーズだが、『ポエット』の続編として、
またシリーズ外のメンバー総出演のものとして結構派手な作りになっている。
伏線をこまめに追っていく書き方で、わかり易く、面白い。
期待を裏切らない出来だったのではないだろうか。
誰が映画化しても、おもしろいものができそうである。

それにしてもハリー・ボッシュは頭が良すぎる。
相当年もいってると思われる設定(ベトナム戦争従軍経験ありなので)だが、機敏に動くし。
スーパーマンおやじですな。

例によって注文を付けるとすれば、それは邦題だ。
マイケル・コナリー作品では、へんな邦題がよくつく。
原題は『The Narrows』なので、そのままのほうが圧倒的にふさわしいと
思うのは私だけだろうか?
訳者か編集担当者の思い上がりで邦題をつけるのはよくないと思うのだが。

天使と罪の街(上)

天使と罪の街(上)

  • 作者: コナリー M.
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/08/12
  • メディア: 文庫


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日経平均大胆予測!! [株取引]

日経平均の今後の動きを予測してみる。
といっても、エイオット君の知恵を借りて計算してみただけなのだ。

多くの人は現在第3波動中であると考えていると思うが、そうであるならば、
第3波動の天井はどこらへんであろうか?

第1波 6月14日 14045 ~ 7月4日 15710
第2波 7月4日 15710 ~ 7月18日 14437
とすれば、
計算上、最低ラインは 17131 である。
当面、17131前後で高値警戒するべきとなる。もちろんエクステンションすれば
もう少し上にいくであろう。

ここで少し調整して、第5波動の大天井はどこかといえば、これも計算により
20998~19333の間ということになる。さて、今年21000どころまでいくのでしょうかね?

もう一つ別の見方がある。それは現在B波の途中でB波の天井を模索中という見方である。
その場合、どこまで下がるか言えば、これもまた計算で最悪11000くらいまで考えなくては
いけなくなる。相場の世界に100%はないが、さてどうでしょう。

ちなみに今年の連休明けの下落時に計算した値は、底は14200くらいであった。
だいたい合ってるかな?
テクニカルもバカにできないのである。


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